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 ぶらり歩き  
 10. 河津桜を訪ねて                            平成20年2月23日
 伊豆の河津桜のことは雑誌や新聞で紹介された観光記事で知り、毎年2月になると出掛けてみたいと思い続けてきた観光地である。通勤の乗り換え駅として利用している長津田駅構内に、たぶん今年からだと思うが、伊豆観光コーナーが設けられ、「河津桜開花」の文字が2週間ほど前に掲載されていたのを思い出し、暖かな好天との天気予報でもあり、不意に思い立ち、妻とふたりで出掛ける。
 車だと渋滞が心配されるため、電車を乗り継いで約2時間半かけて河津駅に到着する。駅の改札は桜を目当てにした行楽客でごった返しており、構内に置かれたパンフレットのラックから河津桜まつりイラストマップを入手して人の流れも参考に土手に向かう。

 てっきり満開に近いものと期待して土手に上がってみると、狭い土手道に花見客は溢れているが、肝心の桜の咲き具合はどうも3分咲き程度の開花である。しかも、天気予報に反して、どんよりとした曇天の空からは時たま冷たい突風が吹き出し、帽子を飛ばされないように気を遣う有様で、桜観賞もままならない。土手に接して屋台や臨時の出店が出ており、地元の特産物の蜜柑、わさび、海産物等を売っている。
 昼食を兼ねて、初めて目にしたさんま寿司を買い求めて食べてみると、身は少し硬いがなかなかの味である。 笹原公園にある足湯場では、思い思いに足湯を楽しむ花見客の姿が見られる。
 豊泉橋を過ぎると、スペースがないため屋台がなくなり、花見客の姿も少なくなるが、逆に桜は4分〜5分咲きとなり、ゆっくりと花見を楽しむことができる。

 峰小橋まで歩き、江戸時代初期に建てられた涅槃堂を見物して引き返したが、驚くほど強い通り雨に見舞われてしまう。帰りの豊泉橋から上流を眺めると、両岸の黄色の菜の花と土手から川にせり出したピンク色の河津桜が色のハーモニーを醸し出していて美しい。

 
 
 
写真1(河津桜)
 
写真2(河津桜)
 
写真3(豊泉橋からの河津桜)

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